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音楽の部屋


マーラーの第九
YouTubeでヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーターを聞く
ベートーヴェン交響曲全集
YouTubeにハマる(^◎^;)
なぜか時々聴きたくなるソフト・マシーン
コロシアムは何をしたかったのだろう
シド・バレットの訃報
小曽根真のモーツァルト

小曽根真のモーツァルト

とってもすばらしい音楽を聴いてしまったので、思わず新しいページを立ち上げてしまったよ(^◎^)。昨日の夜、何気なくつけたテレビで演奏していた、小曽根真をソリストにしたモーツァルト。ピアノ協奏曲第9番(「ジェノーム」とかいうふうに呼ばれているなんて知らんかった。だいたいピアノ協奏曲をあんまり聞かへんからなあ)

小曽根真はジャズ・ピアニストっていうことでええんやんなあ。僕にはその印象しかないんですよね。まあジャズピアニストがクラシックの協奏曲を弾くっていうのは、時々聞くけどね。それもどういうわけかだいたいがモーツァルトやったりするねんなあ。キース・ジャレットとかが有名かな。あんまり評判はよくないらしいけど。

昔のピアノ協奏曲はあいだに即興(カデンツァ)がはいるし、そういうところちょっと今のジャズのスタイルと共通するところがあるにはあるよなあ。だからみんな弾きたがるのかな。そんなに難しいテクニックが要るわけじゃないからね。弾くだけやったら。

ということで、即興はいいけれど普通の部分が普通やったら、まあモーツァルトなんか弾く必要はないわけでね。というのが僕の考え方。ジャズピアニストがクラシックを弾くと、そうなるんやないかという、これは先入観。

ところが。きのうの小曽根真は全く違ってた。オーケストラと合わすところ、そのほか楽譜どおりに弾くところ(楽譜どおりじゃなくなってたところもあったみたいやけど)とっても音楽が流れていて、自然に流れていて、まるで一流のクラシックやったよ。

だからやろうなあ。カデンツァも、ものすごく大胆なことをしてるのに、違和感なくつながってる。いや違和感があるねんけど(^◎^;)それが全然イヤじゃない。面白い。とっても面白い。

弾き進むうちに、オーケストラも指揮者もノッてきているのが分かる。オケのメンバーなんか笑ってたもんナア。指揮者も(デュトワさん、ひさしぶり)小曽根に負けじとばかりに音楽にノッてる。それが対抗してるとかじゃないところが素晴らしかった。

そうそう。このオーケストラが、宮崎国際音楽祭記念管弦楽団とかで。そのあとでショスタコービッチの交響曲第10番も演奏してたけど、個人個人の積極性とアンサンブルがぴったり合っていて、聞いていて気持ちよかったなあ。各楽器のトップ奏者の人はどこかで見た人が多かったな。オーケストラに詳しくない僕でも顔を見たことがあるくらいやから、ほんまにいいメンバーが集まってたんでしょうね。そうなるとオーケストラもこうなるのか、というのを知らされたな。いやあ、面白かった。

この番組(NHK教育の芸術劇場)って、あんまり見いひんねんけど、たまに面白いなあ。時々気にかけておかないと。

ぶたこのブログも見てください。僕より感動がよく伝わるかも(^◎^;)

(2006/7/3)

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シド・バレットの訃報

シド・バレットという名前を聞いてピンと来る人は、もうほとんどいないんじゃないかなあ。まあピンク・フロイドのファンやったら「ああ」と思うかも知れへんけど。肝心のピンク・フロイドに、もう早くからその姿はなかったわけやし。人気が出たのはシドが脱退してからやしなあ。

でも精神的にはシドの存在はバンドには大きかったはずで。ピンク・フロイドが曲のテーマにしょっちゅう狂気や精神世界(それも異常な方の)を選んでいたのは、あきらかにシドの影響だろうし。身近にそういう人がいたら(しかもバンドのリーダーだったんだから)その人のことをテーマにするのは当然ともいえるしな。

実は訃報は朝日新聞の朝刊で知ったんやけど。ウェブのアサヒ・コムには何も載ってなかったしな。それくらいの存在なのでしょう、今ではね。

彼がピンク・フロイドの一員として参加したアルバムは1枚だけ。最初のデビューアルバム「夜明けの口笛吹き」だけ。2枚目の「神秘」にも、何かの楽器で参加しているという話をしていた、というインタビュー記事を見たことがあるけれど、そのころはすでに相当ラリっていたはずだから、どこまで信用できるか分からない。1枚目は確実。ボーカルもほとんどシド本人でしょう。

面白いことに、このファーストアルバムが、その後のピンク・フロイドの全アルバムと比べて、全く似通っていないのだな。2枚目以降のピンク・フロイドは、幻想的とか神秘的とか言われるサウンドになっていくんだけれど、1枚目はどちらかというと、ポップス的な要素が大きい。何年かのちに出たシドのソロアルバムもそうだけれど、神秘的とか幻想的とかいう要素はとても少ない。

これ、考えてみると面白いなあ。つまりシド以外のメンバーは、シドの脱退以降、シドをテーマにしたような幻想的な不思議な世界に行ってしまうのだけれど、シドの音楽性は全く引き継がなかったのだね。それで成功していったんだから。面白いね。

享年60歳だったとか。ホントのことを言うと、もう誰にも知られていない間に死んでしまったんじゃないかと、ずっとそう思ってた。精神的に復帰は無理って分かってたし。こうやって突然死去のニュースを聞くと、変な感じ。ああ、まだ生きてはったんか、と思ってね。でも生きてはったけど、もう死んじゃったんだね。

まともに生きていて、ずっとピンク・フロイドのリーダーのままだったら、どうなってたんやろなあ。全然違うバンドになってたんやろなあ。ま、想像しても仕方のないことやけど。

ご冥福をお祈りします。

(2006/7/12)

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コロシアムは何をしたかったのだろう

コロシアムというのは、70年代のはじめにイギリスで活躍したロックグループ。リーダーはドラムスのジョン・ハインズマン。彼の超人的なドラムスと、キーボードのデイブ・グリーンスレイドのクラシック調のメロディが特徴。

というのがよく言われるコロシアムのイメージだ。わが家には「アンソロジー」というCD2枚組のベストアルバムがある。おおよその主要な曲は網羅されているらしい。なにしろ、3枚のアルバムと2枚組のライブアルバムを出して解散してしまったからね(その後、再結成されたが)。2枚組CDでほぼ事足りるといったところか。

いや、枚数だけの問題じゃなく、この「アンソロジー」を聞く限り、これぐらいでいっぱいいっぱいでないの? って思うぐらい、音楽の幅がないんですなあ。突出して「これぞコロシアム!」というものがない。やってることはいろいろなんだけど、どれもが心に残るところまでいかないというか、心に響くところまでいかない。ロックなんだから、理屈ぬきに魂にドーンと来て欲しいのに、そこまで行かないんですねえ。

確かに、ジョン・ハインズマンのドラムスはものすごい。「すばらしい」というより「ものすごい」と言う表現がぴったりくるなあ。とくにライブ版の「タイム・マシーン」とか「ロス・アンジェルス」とかを聞くと、なんか理屈ぬきに「たたきゃあええんやろう、おらあ!」と言ってるみたいでね。

ところが、これを活かすだけのメロディというか、音楽構成ができる仲間がいてないねんなあ。グリーンスレイドのオルガンは確かにうまいねんけど、ドラムスに比べるとおとなしめという印象。メンバーが増えてビブラフォンとかサックスとかブラスとかが加わっても、結局ドラムスとの相性はいまひとつという感じだ。

初期の代表曲「バレンタイン組曲」が最も如実。始まりのドラムスの突進とそれに絡むオルガンのテーマはとても印象に残るのに、それを活かしきれないまま曲が進んでいって、いろんな曲想のオンパレードになるねんけど、結局最後は「何がしたいの?」という感じで終わってしまう。時々出てくるフレーズはとてもいい感じなのに、それを活かしきる構成力というものが足りない感じだ。惜しいなあ。

なんかいろいろ考えすぎて、素材を活かしきれなかったってことかなあ。「アンソロジー」の最後に収められてるのは、ライブ版の「ロス・アンジェルス」なんだけど、始まりは「バレンタイン組曲」によく似てる。でもその後の展開が全く違っていて、ひとつのテーマで、力づくで押し切る感じになっていて、これが一番いい出来だなあって思った。

ジョン・ハインズマンの素質が、そもそもそういう「力づくで押し切る」のに向いているんじゃないかと思う。でもコロシアムでは、彼は全く違う音楽作りに一所懸命だったのだな。自分の素養を見誤ったか。あるいは、そんな自分が嫌やったのか。それは分からないけれど。

コロシアム解散後、ジョン・ハインズマンはテンペストというグループを結成した。これも相当面白いグループだったらしいけど。一度聞いてみたいものだ。そこで彼は自分の音楽の答えを見つけたのだろうか。

(2006/8/11)

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なぜか時々聴きたくなるソフト・マシーン

ソフト・マシーンというバンドは、長い間僕の中では謎だった。レコード会社がピンク・フロイドと同じCBSソニーで、だからピンク・フロイドのレコードを買うと、必ずと言っていいほどソフト・マシーンのレコードの宣伝も(チラシみたいなので)入っていたのだな。でも、レコード屋さんで探してもソフト・マシーンのレコードなんかどこにも売ってなくてね。FMでも流れることはほとんどなく(ピンク・フロイドは新譜が出る度にAMでも流れてたのに)、どんなグループかも分からなかった。

ようやく実際の音を聞いたのは、つまりCDを買ったのはつい最近。3年ぐらい前かなあ。4th5thが1枚になったお買い得CDを見つけて(しかも1100円ぐらいやった。新品で)つい買ってしまったのだな。

で、ようやく耳にしたその音は。なんというか。先入観がなかったら、モダンジャズのグループやと思ったやろなあ。その前の3rdまではボーカルも入っていたのが(それも1曲だけやった)このアルバム4thからは全くのインストゥルメンタルになってしまってまして。そしてメロディの核はギターではなく、キーボードとサックスが取ってましてね。それってほとんどモダンジャズ(^◎^;)。

まあ本人たちが「おれたちはロック」というからにはロックなんでしょうけど。はっきりいって「地沸き肉躍る」ようなものでもないし「腹にズシッとくる」ような音楽でもない。ちょっと意地悪にいうとBGMに近いような。フュージョンとも違うなあ。そんなに軽くはないからね。やっぱりモダンジャズかなあ。ジャズには詳しくないのではっきりとは言われへんけど。

ピンク・フロイドと比べるくらいのバンドやから、と期待してたから、そうとうかたすかしを食らったわけ。

しかしですな。それから時々、ほんまに時々、これらのアルバムのフレーズがなんとなく頭の中に残っていて、無性に聴きたくなるときがあるんですな。そんなに楽しい音楽でもノリのいい音楽でもない。盛り上がるとか、そんなこともない音楽なのに。で、時々聴いてるわけです。その後、3rdアルバム(レコードは2枚組)が1枚のCDに収まってるのを見つけて、それも買ってしまったし(同じように安かったのだな)。これって、ハマってるってことかなあ。

これはなんなんだろうなあ。一度聴いただけでは、まあ普通の人は続けて聴こうとは思わないだろうなあと思うのに。おかしい。でも聴きたくなる。いつもいつも聴いていたいと思わないだけ、マシということか。そんなわけで、今日もお昼についつい聴いていたのだった。そしてその変拍子のリズムとキーボード?の変なフレーズと、ベースのうまさに「ひゃあ」と思ってしまったのだな。ますますおかしくなってるのか。

(2006/8/14)

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YouTubeにハマる(^◎^;)

YouTubeをぶたこに教えてもらった。いろんな人がいろんな画像を上げている。ひょっとして、昔のロックコンサートも?

試しにキング・クリムゾンで検索したら、いっぱい出てきた。しかもあの、ジェミー・ミューアがパーカッションを叩いている映像が出てきてびっくり。動いているミューアを初めて見たであるよ。

それから、ジェネシスを検索したら、案の定、ピーターガブリエル在籍時のライブ映像が。ウォッチャー・オブ・スカイやミュージカルボックスとかを歌ってる。

それからそれから、イエスも、ELPも、ソフト・マシーンも(ロバート・ワイアットがドラムスを叩いてる)。それからそれから・・・で、きりがない。

というわけで、すっかりYouTubeにハマっているのである。一度聞いてみたかった(滅多にラジオとかでは取り上げられない)ジェスロ・タルやフランク・ザッパ、テンペストなんかの映像(映像ですぞ!)もアップされていて、とても楽しい。いい時代になったもんだ。

(2006/8/29)

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ベートーヴェン交響曲全集

MP3プレーヤーのすごいところは、音楽ソースを圧縮して保存・演奏できるところだなあ。CDにして何枚分が入るんだろう。そうとうの枚数が保存できる。

ベートーヴェンの交響曲全集のCDは5枚組なのだが、楽々保存できる。そして昼休みに順番に聞いていたのだな。わが家にあるのはハノーヴァー・バンドの演奏する、いわゆる古楽器によるものです。べつに古楽器に興味があって買ったわけじゃなくて、これは5枚組ですごく安かったから買ったんだったなあ。不純な動機ですね。

普通に暮らしてて、というか家でわざわざベートーヴェンを続けて聞こうなんて気にはならないから、会社の昼休みに続けざまに聞くっていうのはあらためて聞くにはよかったかも。とはいっても、退屈になったら寝てしまうんですけどね。

でも、あんまり眠気を誘うような演奏はなかったな。特に前半はね。古楽器やからどうとかいうことは、実はあんまりよく分からないんですよね。奏法がどう違うのかとか、演奏しないからね、自分では。まあ、人の演奏するのはよく見るし、友達の演奏しているのを見て、演奏している友達の話を聞いて、いろいろ知識は得たけれどね。それはそれで楽しいんですけど。

古楽器、ということでいうと、まあ特に管楽器の音色が今の楽器とは違うなあとは思うけど。それより何より、演奏の仕方が他の演奏とはちょっと違う。あ、アナログレコードで別の全集も持ってるのでね。それとの聞き比べは出来るわけです。聞き比べっていっても、続けて聞くのじゃなくて、昔聞いた印象と比べるだけですけど。それでも「違うなあ」と思うのは演奏の勢いでね。すごく勢いがある。これは想像だけれど、古楽器って長い音符を演奏するのはしんどいんじゃないのかな。だから音の伸びというものはあんまりない。となると、音の出だしの一瞬で思いきりがいる。それが演奏の勢いになっているのでは。

それと、編成が小さいはずなので、ひとりひとりの技量が相当高くないとやっていけないというのもあるでしょうねえ。それって、バンドの演奏に近いな。あ、そういえばハノーヴァー・バンドやったな。オーケストラ、じゃなくて。

と、気持ちよく聞いてたんですけど、それも番号が進むに連れて、だんだん退屈になってきた。後半の曲は、そういう勢いだけではどうにもならんような曲なのだな。英雄とか4番とかはとてもいいのに。田園あたりになるとどうもねえ。これって、楽譜に忠実に、繰り返しも全部演奏しているからかも。7番なんか、なかなか終われへんって感じがしてしまった。冗長になるねんなあ。5番(運命)は、3楽章のトリオを2回演奏して、しかも4楽章の繰り返しも楽譜の指示どおりにやってと、つまり繰り返し記号を2回も演奏して、おかげで何回も同じ旋律を聴くはめになるねんけど、どうもその正当性が伝わってこない。

というわけで、古楽器演奏をしたおかげで、後半の曲の「古楽ではない」部分がかえってよく分かってしまうという演奏であった。今度は大オーケストラで聞き直したいと思ったな。そ。ベートーヴェン、好きなんです。

(2006/9/12)

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YouTubeでヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーターを聞く

http://youtube.com/watch?v=eaPTXK94UBA

いきなりリンクを貼り付けたけど、ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーターはすばらしい。この映像はたぶん随分最近のものだと思う。2005年かもしれないな。再結成したという話を聞いたな。

驚くのはそのサウンドだ。映像を見る限りメンバーは4人。うち、ボーカルのピーター・ハミルはほとんど楽器を演奏していないので、実質演奏しているのは3人。しかしその音は全く不足がない。3人の編成は、フルート(サックス)、キーボード、ドラムス。ギタリストがいないのだな。ベースもいない。シンセサイザーやコンピューターを使っている様子もなく、テープを流している様子もない。それでいてここまで緊迫感のある音楽を作れるのだな。みたところ、キーボードがベースの音も(ペダルだろうか)受け持っているらしいけれど。よくあるベースのゴリゴリで盛り上げる、ということはできないはずなのに、曲が進むにつれてどんどん盛り上がっていくのだ。

音楽の楽しみの本質が、サウンドの、音の厚みとかじゃなく、音楽そのものにあるっていう強みを感じる。もちろん、レコード(CD)では多重録音などもやっているのだろうけれど、こうやってライブでもCD同様の緊迫感を作り出せるっていうのがすごい。

リーダーでボーカルのピーター・ハミル。もう何歳になるんだろう。50はとうに過ぎているはずだと思うのに、キレるような歌い方(シャウトするわけではないのだけれど、どこかキレているように聞こえてしまうのだ)は健在だ。こういうのを気軽に楽しめるとは、いい時代になったものだなあ。

(2006/10/13)

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マーラーの第九

マーラーが好きだ。だから昼休みに聞くことにしているMP3プレーヤーにも1曲入れている。それが交響曲第9番だ。

よく知られているように、マーラーは「第九」を書くと死がやってくる(ベートーベンやブルックナーがそうだったように)と思い込んでいたので、9番目の交響曲に番号をつけず「大地の歌」という題名だけにした。
そして死を免れたので(?)安心して第9番の交響曲を書いたということだ。

他の曲と同様、長い長い曲である。第1楽章だけで25分はある。僕がいつも聞いているのはバルビローリの指揮したベルリン・フィルの演奏だ。昔から名盤の誉れ高いものである。これがどこかの輸入CDで、1枚もので格安で売っていたのを買ったのだった。

ともかく、美しくも複雑な曲だ。一般に思い浮かべる交響曲というイメージとはかけ離れているような気がする。だいたい第1楽章がまるで緩徐楽章のようなイメージだ。あるいは聞きようによっては、何かの映画のテーマ音楽のようにさえ聞こえてしまう。それくらい甘ったるいメロディ。
と思っていると、突如音楽は展開を始めて、気がついたら大オーケストラの咆哮になったりするのだな。

あちらこちらからいろんなメロディが錯綜し、それが絡まって燃え上がっていくような曲。よくもこんな曲を書けたものだ。
大オーケストラを駆使して、甘美なメロディ(しかもセンチメンタリズムに陥ることなく)をこれでもかと盛り上げていって。いやあ、名曲だ。

ただ難点があって。とにかく長すぎるので、仕事の昼休みの間に全曲を聴くことは叶わない。2日に分けて聞くしかないのだな。最初の楽章からちょっとずつ顔を出すモチーフが、終楽章で成就する(という気がするのだ)のに2日かかるのは、まあ仕方のないことか。
それに、1つの楽章を聴くだけでも、いい曲だなあという気分には浸れる。生きててよかった、と思うのだ。

(2006/10/25)

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